ログを取得していることを、従業員に知らせるメリットの一つに、「セキュリティ意識が高まる」ということがあります。本記事では、上記の事例をご紹介します。
監視されていることがわかると気が引き締まる
ログ管理ソフトを通して、「管理者」は社員のPCログを取得し、日々の業務の様子を確認しています。ログはどのようなファイルを移動したり、削除したり、インターネットでページを閲覧していたのかなどが全て管理画面に結果として反映されてしまいます。
「監視されている」というと、あまりいい印象を受けない人もいるかもしれません。
しかし、予め「あなたの利用するPCのログを取得している」、「PCでどのような操作をしたのかがわかる」という事がわかっていることで意識が変わります。
普段、家のパソコンで作業をしていると、集中力が切れたはずみに、ついSNSや動画サイト、キュレーションサイトなどを開いて何十分も眺めてしまうことがあります。
しかし、予め何をしたのかが全てわかってしまうと知っていることで、PCを私的な事に使うのを踏みとどまる事ができるでしょう。
監視されていることで作業効率も上がる
人間の集中力は、健康状態が良好な状態の大人の場合で最大90分が限度だと言われています。
なので、一日8時間程の就業時間であれば、どこかで集中の持たなくなる時間が必ず発生します。
集中がきれて、ついついネットサーフィンなどをしてしまいそうになっても、ログを取得されている事を考えると、ブラウザの検索ボタンを叩く手も抑えられます。
上述の余計な検索や、ネットサーフィンをしないお陰で、作業や業務に集中することができ、効率も上がります。
セキュリティに対する意識が向上する
ログ管理されている事で、セキュリティに対する意識も向上します。
取得可能なログの中に、USBメモリなどの外部記憶媒体へのファイルのコピー・移動の記録だけでなく、Dropboxなどのクラウドストレージのデスクトップアプリにファイルをコピー・移動した記録なども含まれます。また、インストールされているアプリケーションなども取得可能です。
ですので、指定外のストレージや、外部媒体、許可されていないデスクトップアプリを使用すると、ログを見ればすぐにばれてしまいます。
「指定外のファイルストレージを利用しない」「許可されていないアプリを利用しない」など、社内のルールを再認識する機会が多くなります。
こうして、セキュリティに対する意識の向上を図ることもできます。
もちろん、ログを取得していることを公言することで検索性が落ちてしまう可能性など、少なからずデメリットもあります。しかし、それ以上に、業務向上に貢献する割合の方が多いのではないでしょうか。