弊社では、プライバシーマーク(以下Pマーク)を取得したほうがいいのか?とお悩みの事業者様から相談を受けることもあります。
その相談の中でよくあるものが、「どんな事業者がPマークを取得しているのか」というものです。
そのような疑問にお答えするために、Pマークを取得しているのはどんな企業が多いのかを見ていきます。
Pマーク取得事業者数
Pマークを取得している企業数は、2021年3月31日時点で16,661社です。
毎年付与事業登録者数は増加しています。
下記資料は毎年JIPDECが公表している付与事業者数の推移や業務ごとの分類を調査した結果をまとめたものになります。
▼プライバシーマーク付与事業者情報(JIPDEC)
https://privacymark.jp/certification_info/
その調査によると、取得している企業数が多い業界ランキングは次のようになりました。
業種分類は日本標準産業分類(総務省)に基づいてPマーク制度独自のものになるので、それぞれどういった事業者が含まれるのかを紹介します。
1位 情報サービス・調査業 6,749社
1位は、情報サービス・調査業でした。幅広い業務を行っている事業者が当てはまります。
例えば、人事系のSaaSやクラウドのシステムを開発・運用している企業、人材派遣や人材紹介を行う事業者が含まれています。サービスの展開や、マーケティングを行うために個人情報を使用することからPマークを取得する企業が多いです。
2位 その他の事業サービス業 3,378社
2位は、その他の事業サービス業で、情報サービス業や広告業、生活関連サービス業に含まれない事業者が当てはまります。
その中には、様々な事業者が含まれていますが、一例としては、コールセンターやBPO業務を行うような事業者が含まれています。クライアントから個人情報を含む業務を受託するためにPマークを取得する事業者は、業務の一部をアウトソーシングする企業が増えるにつれて多くなっているように感じます。
3位 出版・印刷・同関連産業 1,239社
3位は、出版・印刷・同関連産業で、出版社、印刷業者が当てはまります。
特に、名刺の印刷や印刷物に記載される個人情報の管理が重要視されるため、Pマークを取得する印刷業者は多いです。印刷業界ではPマークを取得するのが当たり前といっても過言ではないかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もし自社と似たような企業がPマークを取得しているのか気になった場合は、下記リンク(JIPDECのホームページ)から検索してみてください。
▼プライバシーマーク付与事業者検索(JIPDEC)
https://entity-search.jipdec.or.jp/pmark