名簿を配布するって、いろいろな機会がありますね。
学校ではクラス名簿、卒業生名簿、同窓会名簿もそうですが、会社では従業員名簿、地域では自治会名簿などなど、名簿を作成する機会はたくさんあります。
これらの名簿を配布する際、配布自体が第三者提供にあたりますので、状況に応じて注意が必要になります。

個人情報保護法では、以下の手続きが必要です。
●本人の同意を得る場合
例えば、私立学校で入学時に、「生徒の氏名、住所など学校が取得した個人情報については、クラス名簿や緊急連絡網として関係者へ配布する」ことを明示し、同意の上で所定の用紙に個人情報を記入・提出してもらう。

●同意に代わる措置を取る場合
以下の点について、予め、本人に郵便、電話、電子メール等で通知する、又は事務所の窓口への掲示・備付け、ホームページへの掲載等によって、本人が容易に知ることができる状態に置くのいずれかの措置を取った上で、作成した名簿を配布します。
・利用目的
・名簿の内容
・提供方法
・本人の求めにより名簿から削除すること

プライバシーマーク制度では、個人情報保護法と異なり、通知して同意を得なければいけないという点です。

このように正しい手順を踏めば、名簿を配布することは問題ありません。
最近、名簿を配布するにあたり、個人情報だからという理由で名簿を配布することを廃止、中止する等、「過剰反応」と言われる状況も聞きます。
名簿を配布しないことにより情報共有が出来なくなったり、円滑な情報交換に支障をきたします。正しい方法を理解し、名簿を活用していけばいいのではないでしょうか。