前回のブログでは何を対象に監査を実施すべきかを見てきました。
今回はPマークでの内部監査を行う上での基本をもう少し見ていきたいと思います。

チェックリストは必要？

Pマークにおいて内部監査の際にチェックした項目を記録するシートは必須といえます。
Pマークの現地審査の際には監査計画や監査結果、是正の手法だけではなく監査の際にどのような内容をチェックしたかまで確認を行うからです。

監査のチェックシートそのものには監査した内容に対してOKなのかNGなのか、何をチェックしたのか、何かコメントとして残しておくべきものがあるかなどを記録として残しておいた方がベストといえます。

また、監査後に手書きで記入したチェックシートを清書という形でデータに入力する方もいますが、どちらかというと手書きでのチェックシートを記録として保管している方が良いと考えています。
そのほうが現場で具体的に何を見たか、聞いたかなど詳細に書いていることが多いからです。ですので、汚いからと言って破棄するのはいかがなものかと思います。

時間はどれくらいかけるべき？

内部監査は監査人、被監査の人を拘束することになるのであまり時間をかけたくないのが、本音だと思います。
ほぼ何も見るものがないのであれば別ですが、小1時間くらいかけて実施することが最善です。
たまに「監査は確認に漏れがないよう時間をかけてやるのは間違っている」とか「1部署15分～30分以内で終わらせるのが普通」とかおかしなことを言っているコンサル会社がありますが、はっきり言ってその程度の時間では形だけの監査をやっているとしかいえません。

監査は情報漏えい等が起きていないか、会社のルールを守れているかを確認する重要なものです。

プロになればなるほど、監査を重要視します。そしてお客様のことを考えた場合監査に時間をかけることが普通だといえます。監査をすることで問題点や情報漏えいのリスクを洗い出すことが出来るからです。
ですが、指摘を出すまでチェックするような行為はあまりよろしくないといえます。

そのようなことを考えず、短時間で監査を終わらせようとするコンサルタントは単に「Pマークごっこ」をやっているだけの素人と言えるので注意が必要です。