少し前のお話になりますが、イーキャリアFAを運営するソフトバンク・ヒューマンキャピタル社がプライバシーマークを取得していない人材紹介会社に対して、取得の支援金を提供する。と発表がありました。
同社の調べによると小規模の人材紹介会社のプライバシーマーク取得率は35%程度にとどまっているとのことで、業界全体としてのサービス向上のために今回のような制度を開始したようです。
これまで地方自治体がプライバシーマークやISOを取得する企業へ、助成金を出す制度はありましたが民間企業で取得支援金を援助するのは初めての試みと言えるのではないでしょうか。
実際、人材紹介会社となると求職者の個人情報を多く扱いますと、その個人情報を紹介先の企業へ提供することが業務上発生します。
こういった外部と個人情報をやり取りする場合、やはり適切なルールがないと個人の判断で個人で決めたルールで紹介先へ個人情報を送ってしまう可能性がありますし、管理が徹底出来ていないと誰がどこにどの個人情報を提供したかが分からなくなり、仮に情報漏えい等の事故が起きてしまった場合に漏えい経路等の原因特定に時間がかかったり、特定出来ない事態が想定されます。
そういったものを未然に防いだり、取り扱いのルールをきちんと決めることがプライバシーマーク取得の取り組みの中で可能になりますし、周知徹底のための教育といったものもプライバシーマークの取り組みの中で行います。
また、個人情報を適切に取り扱っているルールがある。という証明としてプライバシーマークがありますので、人材紹介会社の方々にはこういった機会にプライバシーマークの取得を前向きに検討してもらえるとうれしい限りです。