株式会社コンテンツシード様 – 顧客事例 –

作成した文書や記録が本当に合っているかの最終確認はコンサル会社にお願いをしないと一生終わらない

株式会社コンテンツシードは、LRMのサポートを受け、関連会社の株式会社CS plusとともに、2022年10月にプライバシーマーク(以下、Pマーク)を取得されました。取り組むにあたってのご不安、LRMに依頼した理由、取り組みの成果などについて、加倉井氏にお話をお伺いしました。

(株式会社コンテンツシードについて)

株式会社コンテンツシード様ロゴ

株式会社コンテンツシードは、キャラクターグッズの企画・製造・販売を行っている。
キャラクターグッズに販売に関しては、さまざまな商業施設におけるイベントの開催や、キャラクターとコラボしたキッチンカーの実施、キャラクターやアニメ作品の魅力を伝えるカフェ事業も展開している。また、アニメグッズの直営ネット通販サービス「THEキャラ」では、キャラクターの規格から販売まで手掛けるコンテンツシードならではの限定グッズや最新アイテムの販売などを行っているほかに、WEB版カプセルプライズ「WEBPON」も運営しており、コロナ禍も含めて毎期ごとに右肩あがりで売り上げを伸ばしている。
「『楽しく』やろう、その楽しさが人生や世界を変えるかもしれない。」というコンセプトのもと、商品や企画・サービスを通してお客様に笑顔の種を作り、届けながら、働くすべてのメンバーの可能性の種に水をあげて大きな樹にしていくこと、それがやがて森となりアニメ業界に還元されていくことを目指す。
設立:2012年8月。本社:東京都品川区。従業員数:60名。(2023年1月時点)。


(株式会社CS plusについて)

株式会社CS plus様ロゴ

株式会社CS plusは、OEMによるキャラクターの製造・販売や、イベントやカフェの企画・運営を行っている。OEMによるキャラクターの製造・販売については、商品企画からデザイン、製造に至るまでワンストップで支援しているほか、国内提携工場が100社以上あり、高品質な製品づくりを提案している。イベント事業においては、アニメ・ゲームなどのサブカルチャーイベント全般の企画立案から実施運営までをサポートしており、年間120タイトル近いイベントの支援をしている。
「好きをカタチに」を掲げ、キャラクターコンテンツの可能性を信じ、多くのお客様に喜びを届けることをミッションと捉え、マーチャンダイジングのプロとして様々な提案・取り組みを実施していく。
設立:2014年3月。本社:東京都品川区。従業員数:130名。(2023年1月時点)。

LRMへのご依頼内容:Pマーク新規取得コンサルティング

— LRMへのご依頼内容をお話しください。

株式会社コンテンツシードと株式会社CS plusは、2021年8月にPマークの新規取得コンサルティングを依頼しました。担当コンサルタントは、宮崎さんです。
2022年4月に現地審査を終え、2022年10月に取得しました。

— まずは御社の事業についてお聞かせください。

コンテンツシードは、アニメやゲーム、2.5次元や芸能などの幅広いキャラクターグッズの企画や製造を行っています。
アニメ業界は、出版社などが原作を持っていて、製作委員会が集まってアニメを制作しています。そういった出版社や制作委員会など権利を持っている方に対して、商品作成の申請を行い、それが許可されたら作品の素材等をいただいて商品化していく流れになります。

また、協力企業で役割分担を行って事業を展開しています。コンテンツシードが主に企画・製造を行っており、CSplusが店舗で販売したり、OEMなど外部への営業活動などを行ったりしている状況です。

— 御社の働き方として出社されている方が多いですか。

基本的には出社です。グッズのサンプルが毎日届くので、その確認のために出社しています。また、企画や製造を行う上で、スピード感をもって対応できることを強みにしており、対面でコミュニケーションを取った方が圧倒的に連携しやすいので、デザイナーなども出社にしてもらっています。
リモートワークにしてしまうと、成果報酬型といいますか、その人がやったことに対してしか評価が出来なくなってしまう面があります。直接売り上げなどの数字に関わらない事務担当であっても、ただ作業をしているだけではなく目標をもって頑張っている人もいるので、そういった人を直接見て評価できる環境にするために出社型にしてもらっています。

あとは、リモートワークだと、新入社員への教育が難しいと感じています。リモートでも教えられない訳ではないですし、中途の方であれば最低限の知識や経験があるので問題も少ないですが、新卒に対しては難しいと思います。やはり隣にいて対面で教える方が効果的かなと思っています。

— 御社として大切にされていることはありますか。

社員がやりたいと思ったことは、基本的にチャレンジできる環境を提供しています。例え、すぐには出来なかったとしても、それを実現するためにはどうするべきかについて、役職など関係なくチームを組んで動き出すことができる柔軟性があると思います。自社はベンチャー企業という自負がありますので、フットワークの軽さは大切にしていきたいと思っています。
また、アルバイトでも代表に相談ができる風通しの良さも大切にしています。本当に役職関係なくコミュニケーションを取っている会社なので、意見が言いやすかったり、自分が何をしたいかの主張を起こしやすい会社かなと思います。

— キャラクターグッズの企画や製造に関して、御社ならではの強みはございますか。

コンテンツシードとCSplusをあわせて、キャラクターグッズに関しては弊社だけであらゆるご支援ができる点が強みです。他の企業様ですと、商品は作れるけれど実店舗をお持ちでなかったり、イベントスペースでポップアップストアを組む場合は別の企業に依頼する必要があったりする場合も少なくありません。
弊社であれば企画・製造はもちろん、店舗での販売のほかにカフェやECサイト、オンラインくじのシステムなど様々なご提案が可能です。また、コミックマーケットやアニメジャパンなどの大型イベントへの出展のご支援も行っております。

信頼できる企業の一つの条件としてPマークが提示された

— 最近はオンラインでの販売も増加している印象ですがいかがですか。

そうですね。EC事業の売り上げ拡大がPマーク取得の要因でもあります。
コロナをきっかけに、実店舗での購入が一時的に出来なくなってしまったところも多いですし、第一波の際は休業になってしまったり、イベントが実施できなくなってしまったこともありました。一方で、各社でEC事業の需要が大きくなっていきました。そのおかげで弊社もイベント事業の売り上げがゼロであっても救われた部分があります。ECサイトの特需が伸びていく中で、個人情報の取り扱いについてきちんとしていかないといけないという意識は持っていました。

— Pマーク取得の理由としてはEC事業での売り上げ拡大に伴って個人情報の取り扱いの整理をしたかったからということでしょうか。

業界的に制作委員会などが信頼できる企業のみに絞って、商品の作成を依頼することが多くありました。
アニメ関連のキャラクターグッズを製造している企業はおそらく300社以上はあるかと思いますが、信頼できる企業の一つの条件としてPマークを取得していることが提示されることもありました。
実際にCSplusの案件で、一緒に作品を盛り上げようとお約束いただいた企業様から、その作品の公式ECサイト作成をご依頼いただいたのですが、作成する際に「Pマークはお持ちですか?」と質問されました。作成するにあたって、Pマークを取得してほしいとご依頼いただいたこともあり、今回取得に取り組むことにしました。
取得に動いている最中にも、Pマークがある方が依頼しやすいという声が挙がっていたので、タイミングよく動き出しができたかなと思っています。

— 当時の従業員の皆様のセキュリティ意識はいかがでしたか。

セキュリティを意識して仕事していた人はほぼいなかったと思います。Pマークは、ある程度大きい会社だとサイトなどでよく見るものでしたが、実際に導入してみることで、こういうところまできちんとやっているのだな、これが当たり前でなくてはいけないんだなというように再認識しました。
今まではどうしても仕事優先という意識があったので、オフェンス部分が強くても、ディフェンス部分がかなり脆かったと思います。Pマークの導入は、そこを切り替えていかなきゃいけないなという意識づけにもなったと思います。

— Pマーク導入前は、セキュリティ規程などはございましたか。

ざっくりとセキュリティルールを決めているものはありました。ただ、読んでいる人はあまりいなかったと思います。
例えば就業規則は、全員読めるところに置いてあり、入社時に説明もしますし、管理部に聞いてもらえばいつでも説明できる状態になっています。しかし、就業規則を読んだことがある人は残念ながらあまり多くないと思います。それと同様で、その時にあったサーバのルールやメールでのファイル送信時の規則はふわっと認識はしていても、きちんと理解している人は少なかったと思います。

Pマークを導入したことで、きちんとしなければならないとようやく思い始めたところだと思います。
コンテンツシードでは、朝礼を週に1回、部署ごとに実施しています。その際にパスワードが切り替わっているかどうかなどを実際に見て回って確認しています。新オフィスに来たというタイミングでもあり、ルールを改善して周知していこうという流れがあるので、この取り組みは推進していきたいと思っています。

— 今回はPマークを取得されましたが、例えばISMSなど他の第三者認証をご検討されたことはございましたか。

ISMSは、弊社メンバーに前社で取得した人がいました。そのメンバーは、ISMSは担当者1人が取得するには難しいと言っていました。今回のPマーク取得についても、LRM宮崎さんのお力を頂きつつなんとか取得できた形です。ISMSも取れたら取りたいですが、それに見合った管理状況を作れるのかという課題もあると思うので、少し先の話かなと感じています。アニメ業界でいうと、中小企業はPマークを取得していない企業も多かったりするので、まずはそこで差別化を図ろうと考えました。

— 今回2社で同時取得された理由をお話しください。

基本的には2社で一緒に動いてきていたので、せっかく片方取るのであれば、両方で取ろうとなりました。
取引先から依頼されて必要だったのはCSplusのみでしたが、コンテンツシードで制作委員会に出資をして参加するような案件もあったりするので、参加する際の信頼度の獲得に繋がるという側面も含めて、あわせて取得する流れになりました。

セキュリティへの意識がバラバラ以前に意識すらなかった

— 取得のお取り組みを始める前にご不安だった点はございますか。

心配なことしかなかったです。笑
Pマーク取得に向けて、自分で色々調べてみたりしたのですが、現状の場合ダメなことが多すぎて、ひとつひとつ対応していくのにどれくらい時間がかかるのか不安でした。例えば、ECサイトの送り状の保管方法やイベント抽選方法、その他データの管理方法において整備が行き届いていなかったり、問い合わせを受ける体制なども部署ごとに行っていて不透明な状態でした。営業部門においては、数字を取ってきた後の事務作業や会社としての管理はノータッチの方もいらっしゃったので、確認せずともダメだろうなという予想があったくらいです。
そういったところに対して、どのように対応していくべきかが最初は不安でした。

— 部署ごとに意識もバラバラだったということでしょうか。

意識がバラバラというより、意識すらなかったと思います。Pマークを取得するからこういうことをやっていかなきゃいけないよと全社に伝えた時も、そうなんだと思う人はいたとしても、そうなんだで終わっていたと思います。
今は少しずつ変わってきていて、「これってこうしなきゃダメですよね」と聞きに来てくれる人が増えました。例えば、新しいイベントで抽選をする必要がありますが、個人情報の部分でこれって大丈夫ですかなど、個人情報の取り扱いについて質問してくれるので、やっと意識が出来てきたのかなと思います。

自社だけの取得では一生終わらないだろうなと想いがあった

— 御社の取り組み体制についてお話しください。

基本的には私一人で取り組みを進めました。
部署ごとに分からない部分は部長陣に聞きつつ、まとめの作業は私で担当しました。

普段は、コーポレート全般の業務を担当しています。経理に関わることもあれば、総務労務を見ることもあり、人事についても一部担当していたりしています。制作委員会へ出資して参加した際に商品化窓口の仕事なども担当しています。あとは、部署や会社を横断するようなプロジェクトに関しては私が担当することが多いです。
それこそ、2社でのPマーク取得やオフィスの移転などは私が担当者として推進しました。
私としては、分からないことはやらないということはないので、自分で調べて動けるものは動いていくスタイルで対応しています。

— 加倉井様はPマーク取得のご経験はございましたか。

過去にやったことはありませんでした。
弊社のメンバーに、前社でPマークとISMSを取得した経験がある者がいたので協力もしながら取り組みを進めました。

— 自社だけで取得しようというお考えはございましたか。

調査していく中で、文書や記録などを自社で作成できなくはないかなとは思いました。
ただ、作成した文書や記録が本当に合っているかの最終確認はコンサル会社にお願いをしないと一生終わらないだろうなという想いがありました。コストをかけてでもお願いをさせてくださいというのは、最初から会社に言ってありました。

やはり自社だけの取得ですと、やっていることが正しいのか分からないのがデメリットとして大きいです。
例えばHPに掲載する個人情報の取り扱いなどの文言は、調べるとテンプレートは出てくると思います。
ただ、Pマークに適しているかどうかも分からないですし、プロの目線で確認してもらうのが一番早いと思いました。

— コンサル会社は何社かお話を聞かれたのですか。

代表の大塚がコンサル会社を探してくれていて、私が初めて取り組みに参加した際にはLRMさんとの商談の段階でした。大塚自身も、もともとLRMさんの評判を聞いていて最初から決めていた側面はあると思います。
また、コンサル会社への要望として、代表の大塚が自分自身のスピード感についてこれる会社がいいというのがありました。LRMさんはスピード感よく引き受けてくださったので、そのまま決めさせていただきました。

取り組み当初は2か月で申請する必要があった

— 取得で重要視されていたことはございましたか。

もともとは、8月に取り組みをはじめて、10月中に申請したいという期限がありました。ただ、途中で取引先から取得に動いているのであれば問題ないと言っていただいたので、そこからは着実に対応を進めることになりました。

— お取り組み全体を振り返られて、ご感想をお話しください。

途中から期限などがなくなったところもあったので、ひとつひとつ着実に対応していこうという流れになりました。取得するという第一目標はきちんとクリアできたので良かったと思います。また、想定よりも体制構築にじっくりと時間をかけられた点も結果的にはよかったかなと思います。ただ、その体制を強固にするために、これからさらに対応していかなければならないこともあると感じています。

— 自分だけでは本当に合っているか分からないというお話もありましたが、そういったご不安も解消されましたか。

ある程度は解消されました。分からない所は調べて納得できるまでの基礎知識は身についたと思うので、全く分からないという状態ではなくなりました。

— Pマークを取得してみて、社内外での変化などはございますか。

昔に比べると、各々データの持ち運びの方法やメールやりとりの仕方が変わってきたかなと思います。
社外においては、EC関連のお取り引きが少しずつ増加しています。Pマークを取得してから、公式サイト作成をはじめとした今まで取れていなかった案件も取れるようになってきた側面はあると思います。

— お取り組みはどのように進められましたか。

LRMさんの東京オフィスと弊社のオフィスがすごく近かったので、対面でお打合せをさせていただきました。取り組み当初は2か月で体制を構築して申請する必要があったので、毎週くらいの頻度でLRM宮崎さんに足を運んでもらっていました。申請後も2週間に1度くらいはお越しいただいていました。

2社でのPマーク取得。ベースは同じルールを適用した

— ルールは2社で別々に作成されたのですか。

ベースは同じルールを適用しました。ただ、コンテンツシードは店舗を持っていないのに対して、CSplusは店舗を持っているなど、そういった差分におけるルールはそれぞれ独自に作成しました。

あとはルール作成で注意したところとして、分散していた情報のまとめ方をきちんと決めたという点があります。ECサイトにおけるお客様の情報は、システムに入っているのである程度管理しやすい状況でした。
一方で、例えばイベントの抽選会に来てくださったお客様の情報や商品を購入しに来てくださったお客様の情報など、イベントや実店舗で取り扱う情報は紙ベースで取得しているものもあれば、データで取得しているものもあり、情報が分散していました。また、それらの情報の取りまとめ方は、担当者や店舗ごと・イベントごとにやり方が違いました。どうまとめれば部署ごとに分かりやすくなるかを検討して、ルールを統一できるように整備しました。

— 守るべき個人情報としてはどのような情報が対象になりますか。

イベントに参加してくださったり、ECサイトで商品をご購入いただいた方の個人情報や、お問い合わせしてくださった方の個人情報がほとんどです。お客様の情報はかなり多いかなとは思います。あとは従業員の個人情報も含まれます。

— 個人情報を管理する台帳などは2社で一緒に作成されたのですか?

基本的に台帳類などの形式は統一しました。私一人で取得に向けて動くにあたり、統一されている方が見やすい側面がありました。ただ、Pマークの審査を受けるには2社別々に申請する必要があったため、フォーマットは統一しつつもファイルを分けて作成しました。

— 新しく導入したルールなどはございますか。

個人情報の取り扱いルールはあまり整備されていなかったのでPマークに関わるルールはほとんど新しく導入したものが多いです。プライバシーポリシーはありましたが、Pマークに即したものではありませんでしたし、イチから作る必要がありました。後は、入退室の管理や、採用の際に履歴書の保管に同意を得るなども新しく導入しました。これまで、会社の情報を外に出さないための秘密保持は交わしていましたが、会社の従業員の個人情報の取り扱い方法について会社からきちんと明示して同意を得るというのは、Pマーク取得に際して整備したところです。

— 業務が煩雑になるようなルールはございますか。

負荷がかかるようなルールはほとんど無いかなと思います。
契約書に関しても一度交わしてしまえば何度も交わすものでもないですし、入退室は慣れるまで最初対応漏れがあったりもしましたが、ある程度時間が経つと皆さん対応してくださるようになりました。

— 社内周知はどのように対応されましたか。

役職者や上長が会議を行う全社会で共有したのと、チャットツールであるChatworkにてアルバイトを含めて全社員が閲覧できるチャットで共有しました。後は、教育も含めて個人情報の取り扱い方について説明する資料を作成して皆さんに共有しました。
共有した上で各々が行動してくれるかは別問題かなとは思っているのですが、社内への共有自体はスムーズに進みました。また共有した後も、その時にいるメンバーを部署ごとにランダムに選んでルールをきちんと対応しているかを月1回程度確認していました。今後従業員数が増加することを見据えると私一人では対応が難しくなるだろうと思っていましたので、現在は部長陣にも協力を仰ぎ従業員へ確認してもらっています。

アルバイトも含めた100名以上の従業員への教育はセキュリオを利用

— 従業員教育はどのように実施されましたか。

セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」によるeラーニングを実施したほか、資料を作成し本社や店舗に置いておいたり、店舗を回る機会があった際に口頭で説明をしたりしました。

eラーニングはアルバイトも含めて全社員に実施しました。アルバイトの中には社用のメールアドレスを持っていない人もいるので、フリーアドレスなどをこちらで発行して対応してもらいました。

— セキュリオをご利用されてみていかがでしたか。

分かりにくいところはそれほどなかったです。画面に表示されている通りに操作すれば問題なかったです。
アルバイトの方からも、これってどうやるんですかなどの質問も特段ありませんでした。

あとはeラーニングの他に、サプライチェーンセキュリティ機能も利用しました。委託先へのセキュリティチェックアンケートの送付などをセキュリオで行いました。

— コーポレートの業務をこなしながらPマーク取得のお取り組みを進めるのはご苦労も多かったのではないですか。

私の中で、どれが本業という意識はなく、やらなくてはいけないものは全て本業だと考えています。暇よりは忙しい方が性に合っているので、そこまでストレスがかかることもなかったです。

左は加倉井氏、右は弊社・宮崎

左は加倉井氏、右は弊社・宮崎

内部監査はLRMコンサルタントが説明しつつ記録の作成もフォロー

— 内部監査はLRMコンサルタントが担当したと思いますがいかがでしたか。

私は毎週LRM宮崎さんとお会いしていたので、いつも通り丁寧に対応してくださって頭が上がらないなという想いでした。笑
部署ごとのマネージャー陣や部長陣が対応した際に、こういうことをして欲しいと事前に説明していても、各々自分の業務が忙しく対応できていないという状況がどうしてもありました。そういった時に、LRM宮崎さんが説明しながら必要事項の記入も同時にフォローしてくださったので、非常に助かりました。

— 実際の審査を受けられてみていかがでしたか。

文書審査については、コンテンツシードとCSplusという2社の関係性が少し複雑なので、それを審査員の方に理解していただく必要があったり、それを踏まえて文書の細かい記載を調整したりはしましたが、特段大きな変更点はありませんでした。

現地審査については、初日がコンテンツシードで2日目がCSplusというように2日連続で実施されました。
審査員の方はとても優しい方で、初めて審査してもらう立場としてはやりやすかったです。審査に関するメールでのやりとりについても、この状況であればこうしていきましょうという提案をしてくださったのでありがたかったです。

— 審査後に本社を移転されましたが、追加で対応された事項などはございますか。

審査機関へ報告書を提出しました。後は、フォーマットを変更するものが数点ありました。例えば、入退室管理は今までは手書きで対応していましたが、ビルの管理会社から記録をいただけるようになったので毎月整理して保管しています。
あらためて審査をしたり、大きく対応が変更になったりということはありませんでした。

新入社員に対してお手本を示せるような環境整備がしたい

— LRMのサポートはいかがでしたか。

個人情報の取り扱いについて整備が行き届いているとは言い難かった弊社の状況によくご対応いただけたなと思っています。お取り組み当初は、ほぼ毎週の頻度で、時には朝から弊社まで来てくださったり、本当にありがたいという気持ちでいっぱいです。
今回LRMさんのひな形を使って体制を構築しましたが、ひな形からこういうことを考えないといけないというポイントを学ばせていただきました。おそらく今後も同じひな形を使っていくかと思います。せっかくある程度教えていただいて、申請できる体制まで構築できたので、今後長く運用していく上でLRMさんには最終確認をしていただいたり、いつでも相談できるようにお願いしたいと考えています。

— 今後の展望や課題についてお話しください。

会社の規模がここ数年でどんどん大きくなってきています。今作り上げたルールをしっかり守っていかなければならないと同時に、ようやく土台ができたばかりなので、より強固にしていく必要があります。会社への信頼度を高めるために、従業員の教育のレベルも上げていかなければならないと感じています。
また、事業が大きくになるにつれて、今まで取引させていただいた大企業様の姿になっていくのが理想だと考えています。さまざまな企業様から勉強させていただきつつ、追いつけるような会社環境の整備をしていきたいです。新入社員の方に会社ってこうだよねとお手本に思ってもらえるような環境整備を目指していきたいです。

— 今後取得を検討されている方へメッセージをお願いします。

1人で取得することになってしまったら、社内でのコミュニケーションが重要です。Pマーク取得の取り組みを通じて、他部署について知らない部分がこんなにあったんだという認識が持てましたし、そういった部分をより知るきっかけになりました。他部署との連携がスムーズであるとPマーク取得に取り組みやすいと思います。

株式会社コンテンツシード様、お忙しい中ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

※ 株式会社コンテンツシード様のWEBサイト
※ 株式会社CS plus様のWEBサイト
※ 取材日時 2023年1月

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