Zipファイルの中にZipファイルが入れ子状態になっていることを二重Zipファイルと呼ぶことがあります。
この事象、普段はそうそう発生しないかと思いますが、メールZipperを導入されたお客様のもとでは頻繁に発生します。
というのも、メールZipperの添付ファイル自動暗号化機能を利用した場合、ExcelやPDFといったファイルを添付すれば、自動的にファイルがZip暗号化され、パスワードが生成・送信されますが、機能について正確に把握していないユーザーが、自身の手でファイルをZip化した後メールに添付して送信する、といったことがあるからです。
もちろん、設定によって「Zipファイルが添付されたときはZip化しない」という設定をおこなっていれば回避することが可能なのですが、設定していない場合には二重Zipファイルができあがってしまいます。
二重Zipファイルは、受信者がファイルを展開する際に面倒であることはもちろん、それ以外にもそもそもメールが届かないといったデメリットを生んでしまうため、避けるべきです。
というのも、Gmailをはじめとするいくつかのセキュリティレベルの高いメーラにおいては、二重Zipファイルが添付されたメールは受信を拒否するといった仕様になっています。
上記のようなエラーが出たり、受信者にパスワード通知メールだけが届きファイルが添付されている本文メールが届かなかったりした場合には、二重Zipファイルの添付が原因である可能性が高いので、注意が必要です。
では、受信拒否されないためにはどうすればよいのでしょうか?
答えは簡単です。二重Zipファイルを生成しない、添付しない。たったこれだけです。
メールZipperを利用している場合、下記の点にご注意ください。
メールZipperのVPSプランには、「Zipして暗号化」という機能が存在します。これは、意図的に二重Zipファイルを作成する機能です。特別な理由が無い限り、この機能はONにしないことをオススメいたします。
メールZipper上でZip暗号化機能をONにしている場合、メールには生身のファイルを添付しましょう。
PDFやExcelといったファイルを自身でZip化したあとにメールに添付してしまうと、二重Zip化してしまいます。
「Zipファイルを添付しない方が良いことはわかったけど、諸事情でZipファイルを添付しなくちゃいけない…」というような方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合には、下記設定を試してみてください。
https://teachme.jp/contents/3127579
近年では、二重Zipファイルどころか単なるZipファイルですら受信を拒否する企業が増えてきています。
よりたくさんの企業と、よりストレスなくメールのやりとりができる方法を模索していく必要がありそうです。