JPCERT/CCでは 2003年度より定点観測システム ISDAS (Internet Scan Data Acquisition System) を立ち上げ運用しています。
このシステムは、インターネット上にセンサー(侵入検知システムのエージェントなど)を分散配置し、ワームの感染活動や弱点探索のためのスキャンなど、セキュリティ上の脅威となるトラフィックの収集・解析するシステムです。
台風や津波など、自然災害による被害を最小化するためには予報システムの整備が不可欠ですが、同様にインターネットの保全にも怪しいトラフィックを観測し、注意喚起を行う体制が必要であるとの認識のもとに本システムによる観測状況は Web を通じて定期的に公開している他、注意喚起発行などを通じてネットワーク管理者やシステム管理者に向けてセキュリティ予防情報を提供するために役立てられています。