ネットワークを通じて、文章や画像などのデジタルデータが通信途中で第3者に読まれないように、決まった規則に従ってデータを変換する方法です。
暗号化や復号には、暗号表に当たる「鍵」を使いますが、対になっている2つの鍵を使う「公開鍵暗号」と、両方に同じ鍵を用いる「秘密鍵暗号」があります。
公開鍵暗号はRSA、ElGamal暗号、楕円曲線暗号などが該当し、秘密鍵暗号には米政府標準のDES、IDEA、FEAL、MISTYなどが該当します。
公開鍵暗号は公開鍵と秘密鍵の2つの鍵があり、公開鍵または秘密鍵で暗号化した場合は、もう片方の鍵を使わないと復号ができないというものです。
桁数が大きい合成数の素因数分解問題が困難であることを安全性の根拠としたRSAの方式は、暗号化・復号化にかなりの時間を要する(一般的な共通鍵方式の数百~千倍もかかる)という難点があります。