今回ご紹介するのは、ファッションを切り口としたマーケティングコンサルティングを手がける伊藤忠ファッションシステム株式会社様の事例です。

同社からご依頼いただいた内容は、「ISMS/ISO27001認証を新規に取得したい」というものでした。

強制的に全社での取り組みとなるプライバシーマーク認証と異なり、今回は、お客様の東京本社内にある、ブランディング第一グループというセクションにおける認証取得が主眼です。

同社は、消費者調査などで個人情報を手がける観点から既にプライバシーマークを取得するなど、情報セキュリティの確保には注力してこられました。
しかし近年になり、大手家電メーカーや大手通信会社など、より高度な情報セキュリティを求めるクライアントが増加した点を踏まえ、また親会社の伊藤忠商事からも、伊藤忠のブランドに恥じない情報セキュリティ体制の確立を要請されている点を踏まえ、今回のISMS/ISO27001認証取得に踏み切ったとのことです。

LRMを選んだ決め手は「現場をやる気にさせる力」

同社は、コンサルティング会社を選定する際に、“現場をやる気にさせる力”を重視されたとのことです。

ISMS/ISO27001認証取得にあたっては、数多くの書類を取り扱う必要があり、また、その作業における憂鬱さが、各企業様がISMS/ISO27001認証取得をためらわれる要因でもあります。

コンサルティング会社の中には、例えば自動で文書を作成できるツールを用いて、上記の書類作業を自動化させることばかりをアピール会社も存在します。
一見すると、非常に作業効率が良さそうで、そちらの誘惑に打ち勝つことは難しい会社様も多いのですが、伊藤忠ファッションシステム株式会社様は違いました。
それは、どうしても下記のような不安が拭えなかったためです。

「このようなツールで作った規定集が、果たして現場に根付くのだろうか？」

同社は、決められたことに素直に従う社員様より、ご自身のスタイル・やり方を重視される社員様が多い、自律的な職場環境です。
どれだけ効率的にISMS/ISO27001認証を取得しても、現場から「管理部門が勝手に作ったもの」と思われてしまえば、情報セキュリティなどは絵に描いた餅です。

ルールを決めること、ルールに従うことの重要性を心から納得していただき、同社の社員様が納得して実践できるルールを構築すするには、コンサルティング会社にも相当の技量と経験が必要です。
ご提案時のプレゼンテーションにおいて、LRMが提唱するコンサルティングの考え方は、少なくとも同社の期待する上記要素をクリアできるものであるとご納得いただけたらしく、そこからのお付き合いがスタートしました。

ビジネスの世界において効率はもちろん大事ですが、それだけではカバーできないものもあります。
コンサルティングにあたっては、スケジュールやご予算、作業工数などの具体的な話ももちろんですが、お客様が大事にしているものを伺った上で、最適なプランをご提案致します。

ISMS/ISO27001取得にご興味をお持ちのお客様は、ぜひ一度ご相談くださいね。
それでは。