インタビュー
内部監査にはインタビューがありますが、従業員に「いかに回答してもらうか」がポイントとなります。
監査員のインタビューのテクニック次第で、監査の質も変わってきますので、監査改善の鍵となってくるでしょう。
環境作り
インタビューは相手が答えやすい環境を整え、質問の主眼点をおさえた内容にすることが大切です。
相手が答えやすい環境とは内部監査員の質問の姿勢を指しますが、以下のように分けることができます。
すべきこと
- 相手の目を見て話す
- 理解していることを示す
- 興味を持っていることを示す
- 質問は明確にし、確実に理解されるようにする
- 質問に答える時間を与える
- 常に公平である
- ほめるときはほめる
- 思いやりをもつ
などがあります。
してはならないこと
高圧的な態度での質問など、「すべきこと」の逆になります。
会話し易い環境を作ってあげることで、インタビュー対象者は「協力しよう」「質問にしっかり答えよう」などといった協力する気持ちになってきます。
そこから課題や改善の機会を見つけ出していきましょう。
質問の主眼点をおさえる
以下のポイントをおさえた質問をしましょう。
- 担当者が実施する手順は決まっているか(体制面の監査/適合性の判定)
- 担当者は手順を理解しているか(体制面の監査/適合性の判定)
- 実際の作業が手順に準拠しているか(運用面の監査/適合性の判定)
- 手順等に有効性などの問題はないか(運用面の監査/有効性の判定)
意図した回答を得られるような質問をする
「意図した回答を得られるような質問」とは、「はい」「いいえ」でしか回答できない質問はなるべく避けましょう、ということです。
事実確認は「はい」「いいえ」になりますが、考え方や理解度、質問の確認などは「簡単に説明お願いできますか?」「やり方を見せていただけますか?」といった聞き方で有効な回答を引き出せるよう心がけましょう。