こんにちは。LRMの内定者です。就活中に気になるのは、やはり数値的なデータではないでしょうか。
「この会社のインターンの突破率ってどれぐらいだろう…」
「他の人は、何社ぐらいESを出してるんだろう…」
「内定いくつもらえるんだろう…」
といった疑問は絶えません。
一体何社受ければ内定がもらえるのかは、誰もが気になるところですが、これはいくつかの単純な仮定をおけば、簡単な数学的アプローチで解くことができます。
内定率を考える
結論から言えば、平均的な就活生ならば、内定が出るまでの面接を受ける会社数の期待値は6.45社、10社受けても内定が出ない確率は18.6%、20社受けても内定が出ない確率は、3.44%となります。
必要なデータは、あなたの内定率だけです。まだ内定が出てないのに、内定率なんてわからないのでは?という疑問はもっともですが、ここでは過去のデータから推定してみることにします。
リクルートキャリアの15卒の就活生に対する調査(*)によると、面接者数を100としたとき、そのうち内定を出した人の数は15.5となっています。よって、内定率を仮にp=0.155としましょう。
そうすると、1社目で内定が出る確率は15.5%です。2社目で初めて内定が出る確率は、(1-p)p=(1-0.155)×0.155≈0.1310となり、約13.1%です。つまり、n社目で初めて内定の出る確率は、
となります。
初めて内定が出るまでに平均的に何社の会社を受けなければいけないか、期待値をとってみましょう。初内定までに受ける会社を、変数Xとして表現(**)すると、その期待値E[X]は、期待値の定義から、以下のようにして表現できます。
よって、平均的な就活生を仮定すると、内定を1つもらうためには、平均的に6.45社受ければ良いことが分かります。
また、10社受けても内定が出ない確率P(X>10)は、以下のようにして求められます。
同様に、20社受けても内定が出ない確率P(X>20)は、
平均的な就活生を仮定するなら、約3%の確率で、20社受けても内定が出ないことが分かります。
上記の推論には、いくつかの仮定が暗黙的に含まれています。その1つが、内定率pが常に一定であるということです。よって、例えば、毎回の面接の後に、面接の振り返りを行い、前回の失敗を、次の面接につなげることができれば、面接を重ねるごとに内定率pを向上させることができるかもしれません。内定率pが向上すれば、上記で計算した結果よりも早期に、内定を得ることができます。
(**)より正確には、Xは確率変数となり、幾何分布Geom(p)に従います。