はじめに
こんにちは。LRM株式会社の藤居です。
皆さんの会社では、各種データのバックアップは実施していますか?
おそらく、実施していらっしゃらない会社は、ほとんど存在しないと思います。
それでは、ご自身の会社で実施しているバックアップが、どのような種類・頻度で行われるものかはご存知でしょうか。
今回は、バックアップの種類を大きく3つに分け、それぞれのメリット・デメリットに触れてみたいと思います。
フルバックアップ
その名の通り、データの全てをバックアップする手法です。
バックアップしたデータを復旧させる際に手間がかからない、万一のバックアップもれを無くせるというメリットがあります。
一方、全データを複製することになるため、処理が完了するまでの時間がかかることや、そのために大きな容量が必要になるというデメリットも存在します。
差分バックアップ
1度はフルバックアップを行いますが、それ以降は、初回のフルバックアップより後に変更・追加されたデータのみを、バックアップの対象とする手法です。
メリットとしては、前回との差分のみを複製するために、時間の短縮、容量の節約に繋がります。
デメリットとしては、復旧する場合、最後に行ったフルバックアップと、最後に行った差分バックアップを併せて用いることになるので、手間と時間がかかります。
さらに、専用のツールやソフトではなく、手動でのバックアップ作業を行う場合は、差分として複製するデータを見極める必要も出てきます。
増分バックアップ
増分バックアップは、差分バックアップ同様、1度フルバックアップを行った後は、最後に取得したバックアップ以降に変更・追加された分だけを複製します。
差分バックアップであれば、最後にフルバックアップを行った以降の差分を取得するのに対して、増分バックアップでは、最後に実施したバックアップ以降の差分を取得します。
つまり、増分バックアップを毎日実施していれば、その日に更新したファイルだけをバックアップするようなイメージです。
メリットとしては、バックアップにかかる時間が非常に短くて済み、バックアップの容量もそんなに必要としない点です。
対して、復旧の際に、最後に行ったフルバックアップと、最後に取得した増分バックアップのデータを全て戻す必要があるために、時間と手間が非常にかかるというデメリットも存在します。
おわりに
いかがでしたしょうか。
バックアップの知識が、たとえば顧客折衝や日々の業績範囲などの業務に役立つことは少ないかもしれませんが、自社が実施しているバックアップ、タイミングを知っていることで、万一のデータ紛失の場合などに、データ復旧が可能な度合いなどを把握することが出来るかもしれません。
また、何かしら外部サービスの利用を行う際に、そこにデータを預ける場合のリスクなどを客観的に判断することも可能になります。
弊社では、実際に自社でも活用している「box」というクラウドサービスにデータの大部分を預け入れており、それ自体がバックアップを兼ねています。
自社で実施しているバックアップの頻度や手法を把握し、また、自社にとって最適なバックアップ体制を模索することで、いざという時にも慌てなくて済むデータ管理の仕組みを構築することが可能です。
ご興味をお持ちの方は、これを機会に自社のデータ管理について調べてみてください。