概要
全国17地域のコンビニATMより、偽造カードを用いて18億円以上が不正に引き出される事件が発生しました。悪用された顧客情報は約3,000件以上になることがわかりました。悪用された顧客情報は南アフリカの銀行が発行したクレジットカードが基となっているようです。
本件は数百人の引き出し役が一斉に不正引き出しした事件で、発生以後次々と出し子(現金不正引き出し役)が逮捕されるなか、ついに指示役の2名も逮捕されました。
一連の事件において、指示役が逮捕されたのは初めてです。
タイムライン
2016年5月15日午前6時~9時頃
全国17地域での一斉不正引き出し発生。
2016年6月17日
東京にて現金引き出し指示役2名が逮捕。
原因
弊社の見解
※クレジットカードの流出元が判明していないので、被害抑制策についての弊社見解を記載いたします。
コンビニATMにおける同一カードでの複数回に渡る最大引き下ろし額での引き下ろしに際して、制限が十分になされていたのかが疑問です。
被害
不正引き出しされた現金18億円以上の被害と、不正利用されている暗証番号を含むクレジットカード情報3,000件以上の情報漏えい。
対応
本件を受け、日本警察は大規模な国際犯行グループが関与している可能性もあるとみて、ICPO(国際刑事警察機構)を通して本件情報漏えいに関係している南アフリカの捜査機関とも協力し、捜査しているとのことです。
関連情報
日テレNEWS24「不正引き出し 顧客情報3000件を悪用」(2016/06/09)