概要
文部科学省は4月27日、19日に実施した「全国学力・学習状況調査」に関連するシステムサーバーにアクセスするためのID、パスワードの一部が北海道の中学校1校から外部に漏えいしたと発表しました。サーバーには個人情報やテスト結果などの情報はなく、情報漏えい及び不正アクセスも確認されていないようです。
漏えいに関しては、ウィルスによるものだそうですが、今現在も感染経路は不明です。メールやウェブサイト経由ではないかとの見方も出てきています。
タイムライン
2016年3月2日(水)
当該中学校の教頭用のノートパソコン1台がウィルスに感染。
2016年4月22日(金)
外部から文部科学省にID、パスワードの漏えいに関する情報が寄せられ、本件発覚。同時に利用停止処置を講じる。
2016年4月27日(水)
文部科学省が本件を発表。
2016年4月28日(木)
当該市教育委員会が、ウィルス感染による漏えい事件と調査結果を公表。
原因
弊社の見解
校務用のパソコンに十分なウィルス対策ソフトが導入されていなかったと考えられます。さらには、情報を扱う教員へのウィルス感染防止教育などが行き届いていないとも推測します。
被害
サーバーにアクセスするためのIDとパスワードが流出。なお、漏えいしたID等を用いた不正アクセスや情報漏えいは今のところ報告されていません。
対応
文部科学省は漏えい発覚後、すぐに当該学校のパソコンをネットワークから切り離す対応を施しました。そして同時に、市教育委員会による原因調査が行われました。
関連情報
日本経済新聞「学テのアクセスIDなど漏洩か 北海道の中学校」(2016/05/02)(魚拓)
北海道新聞「教頭のパソコンがウィルス感染 帯広の中学校から学テID 流出」(2016/04/29)