概要
知多信用金庫(愛知県半田市)の元職員の女性が詐欺グループに顧客情報の20~30件を印字して流出したとされる事件で、同グループの2人が入手情報をもとに顧客に成りすまし、自治体窓口で勝手に住所変更をしていたことが発覚しました。
愛知県警は、2人を有印私文書偽造・同行使と電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで追送検しました。
タイムライン
2014年10月~12月
知多信用金庫元職員の女性が顧客情報を詐欺グループに流出させる。
2016年2月17日(水)
元職員を不正競争防止法違反の疑いで逮捕。
2016年2月17日(水)
同信金の謝罪会見が行われる。
2016年2月23日(土)
詐欺グループの2人が有印私文書偽造・同行使と電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで追送検される。
原因
弊社の見解
個人情報の取り扱いに関する教育を定期的に行っていなかったと考えられます。
さらには、個人情報を容易に閲覧・印刷できる環境であったようなので、信用金庫が社員の動きを把握、制限する物理的制限が欠如していたと思われます。
被害
2016年4月8日現在、知多信用金庫の顧客の情報漏えい並びに、漏えい情報を基に成り済まし、偽造免許証作成、住所変更、更には高級車を騙し取った疑いがあります。
対応
知多信用金庫は、この件に関するお客さま窓口を設置し、対応しています。また、警察による捜査もおこなわれています。
関連情報
中日新聞「顧客に成り済ましか 知多信金漏えい、2容疑者追送検」(2016/03/25)(魚拓)
中日新聞「情報漏えいで知多信金元職員を追起訴」(2016/03/30)(魚拓)
知多信用金庫「お詫びとお知らせ」(2016/02/18)(魚拓)
知多信用金庫「お詫びとお知らせ その2」(2016/03/11)(魚拓)