私が通っていた大学にはパソコンルームのようなものが数箇所存在し、そこにあるパソコンは学生なら誰でも自由に使えるという形式でした。(他の大学も大抵同じだとは思いますが)
大学に設置されているパソコンの多くは、USBポートがモニターの裏についている形式でした。
そのため、USBメモリを一度挿してしまうと、自分の側からは見えなくなってしまい、USBメモリを抜き忘れてしまう人が後を絶ちませんでした。学生課もそのような状況を打破するために、そこら中に「USBの抜き忘れに注意」という張り紙をしたりして策を講じてはいたのですが、それでもやはり抜き忘れはなくなりませんでした。
そして、私自身、一度抜き忘れてしまったことがあります。そのとき、ちょっと変な体験をしました。
レポート提出直前にUSBメモリ紛失
2回生の春学期のレポート提出1週間前、空き時間に大学のパソコンを使ってレポートを書いていました。
そしてUSBメモリを抜き忘れ、そのまま帰宅。翌日には気がついてパソコンルームに探しに行ったり、大学に落し物として届いていないか問い合わせをしたりしましたが、結局みつからず。
バックアップはとってあったのでレポートは無事提出できたのですが、買ったばかりのUSBメモリ(しかも学生にとっては結構高いやつ)だったので、相当落ち込みました。
1ヶ月くらい見つかることを祈っていたのですが、結局新しいのを購入しました。
1年後、帰ってきたUSBメモリ
しかし、それから約1年後のある日、大学の学生課から「毎床さんのUSBが届いていますよ。中に保存されているレポートから持ち主を割り出させてもらいました」と連絡がありました。
学生課に行ってみると、確かに1年前に失ったUSBが届いていました。付けていたストラップも無事です。
学生課の方から、「半年前に学生課には届いていたのですが、なかなか取りにいらっしゃらないのでこちらからお電話差し上げました」と言われたのですが、1年前に失くしたはずなのに半年前だなんておかしな話です。
よくわからないながらもお礼を言って受け取り、早速大学のパソコンに挿してみました。
すると、以前に私が保存していたレポートがいくつか残っていたのと一緒に、全然身に覚えのないレポートもいくつか保存されていました。
それらのレポートには、ご丁寧に名前・学部学科・学年が書かれていました。レポートによってそれぞれ名前が違います。保存された時期にも結構ばらつきがあります。
そこに書かれていた名前を検索してみると、案外簡単に身元が割り出せて、どうやらそれらの人物はみな同じ部活のメンバーのようでした。
「この人たちが半年間わたしのUSBを部内で使いまわしてたのかな?」なんて考えていたのですが、だったらなぜ最終的に学生課に届いていたのでしょう。彼らが改心して届けてくれたのでしょうか。ではなぜ保存してある自分たちのレポートを消さなかったのでしょう。
謎です。謎だらけです。
なくしたものとしてあきらめていたUSBメモリが自分のもとに戻ってきたのは嬉しかったのですが、もやもやした気持ちが残りましたし、何よりその頃の私はすでにUSBメモリではなくクラウドストレージを活用することが増えていたので、とても複雑な気持ちでした。
USBメモリ紛失のリスクをどう回避するかが大事
USBメモリ、小さくて持ち運びには便利ですが、そのぶん紛失のリスクも付きまといます。
上記の場合、学生でしたから、保存してある内容は大したものではなく、自分の駄レポートが見知らぬ人に見られてしまうという恥をかくだけで済みました。
しかし、もっと重要な情報が入っていたらしゃれになりません。
そもそも、学生時代の無知な私は戻ってきたUSBメモリをすぐに学内のPCに繋いで中身を確認したました。ですが、これはとても危険なので絶対にやめてください。
USBメモリがウイルスに感染していたら、ウイルスが学内PCにも感染していた可能性があります。
自分の手元から離れていたUSBメモリをPCに接続する際には、まずウイルスに感染していないかセキュリティチェックをおこなうなどして、安全を確かめましょう。
また、そもそも紛失の可能性があるUSBメモリではなくクラウドストレージに移行することによって、未然にそのようなリスクを回避することも可能です。
紛失の抑止、もし紛失してしまった場合のマニュアル作成など、どのようなリスクがあるのかをしっかり分析して対処していくことが大事です。
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