前回のブログでは是正の過程の中で何が原因がその指摘されたのか、「原因」の部分を見てきました。
今回はその「指摘」や「原因」を改善するための改善案にどのような内容を考えていく必要があるのかを見ていきたいと思います。
改善案とは
言葉の通りでもありますが、出来ていないことを直す(改善)ための案です。
少し具体的に書いていきますと、
Aという記録が残されていなかった。
従業員がルールを知らなかった。
上記の指摘やその原因があった場合にどうすればその指摘を改善できるかを基本的に考えてもらうことになります。
ですので、例を考えてみますと、
従業員にAという記録を残す理由と記録の作成方法を説明する。
これが1つの改善案になります。
ですので、基本的に指摘として挙げた不適合の事項に対して改善を行っていく。ということになります。
根本原因の改善のために
もう1つこういった取り組みを更により良いものとして、業務の改善等に役立ててもらい、経営に役立つものにしてもらうためにですが、こういった改善案を考える際に「原因」に対して改善案を考えてもらうやり方もあります。
その際には「原因」の部分も考え方も重要になってきますので詳しくは前回のブログを参照いただきたいのですが、
先ほどの内容を例に挙げて考えてみますと、
Aという記録が残されていなかった。
教育の手法が自習であったため、担当者がルールを理解を十分に出来ていなかった。
と「原因」を先ほどと少し考え方を変えてみて記載したとします。
つまり本内容からすると教育内容・手法が不十分だから指摘に挙がった。と結論付けられます。
この「原因」を改善するための案を考えるわけです。
そうすることで今回のAという記録が残ってなかっただけではなく、その他の不十分なものを改善するためにも役立ってきますし、業務そのものの改善に繋がってくる可能性があります。
1つ例として改善案を出してみますと、
年に1度全従業員が集まる場で会社で決めたルールを周知するようにする。
上記が絶対の正解。というわけではありません。会社の風土や規模等により更に良い改善案があると思います。
ただ、指摘された内容に対して焦点を当てるばかりだと、付け焼刃の改善にしかならず、似たような指摘が次から次へと出てくる可能性があるので、根本原因を改善するための方法を考えてもらった方が会社の今後には絶対役立つ!ということになります。