Web制作会社におけるPマーク取得のポイント

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Web制作会社とは?

昨今において、企業活動に無くてはならない存在であるWebサイト。
Web制作会社とは、Webサイト制作を主軸に、主に下記のような事業を展開している企業を指します。

  • コーポレートサイトやプロモーションサイト等の制作
  • Web広告等の制作や出稿代行
  • Webマーケティングにおけるコンサルティング

単なる制作業務に留まらず、最近では、顧客企業の集客面にも貢献し得るようマーケティング業務までを一貫して請け負っている制作会社も珍しくありません。
顧客企業にとっては、日常業務の時間を削ることなく、機能と見た目が充実した高品質なWebサイトを手に入れるために欠かせない存在であると言えます。

Web制作会社が保有する個人情報

Webサイトを制作する際に、顧客企業から多数の資料が提供されますが、その中に個人情報が含まれているケースがあります。

例えば、採用サイトに従業員紹介のコーナーを設けることも少なくありません。そういったページに従業員の顔写真を載せる場合、その素材となる写真は立派な個人情報に該当します。

また、Webサイトを格納しているサーバ管理までを請け負っている場合、サーバにアクセスするためのIDやパスワード、認証に関するメールアドレス情報なども、個人情報であると言えるでしょう。

さらに、会員登録機能やメルマガ配信機能を有するWebサイトを制作・運用する場合、登録される会員情報は、顧客企業が保有している場合が多いです。
しかしWeb制作会社が、「今、Excelで管理している1000件の会員データだけ、先に登録しておいてほしい」というように、制作時点で、顧客企業の会員情報を保有するケースもあります。

特に気をつけるべき個人情報漏えい・流出リスク

具体的なリスクとして、以下のようなものが考えられます。

  • 顧客から受け取った各種資料の紛失
  • メールマガジンの誤配信
    メールの内容にユーザー情報が書かれている場合、メールアドレスのみならず、氏名や住所なども流出する恐れがあります。
  • 会員データ登録時の登録ミス
  • システムのぜい弱性などによる、管理しているWebサイトへの不正アクセス
  • 設定ミス等で、非公開の情報がWeb上に掲載されてしまうことによる情報漏えい

このようなリスクを発生させないために、必要な対策を実施することが重要です。

PMS構築や審査においてチェックしたいポイント

どんな業界であろうと、Pマークを取得・運用する際に最も大事なことは、ミスしない」「不正な行為をしない」といったひとりひとりの意識向上です。
加えて、Web制作会社の場合は、顧客企業と正確な情報を共有しあい、必要な対策を取る必要があります。

  • 管理しておく必要が無くなった個人データや写真等はすみやかに削除する
  • 個人情報へアクセス可能な人間を限定し、退職が決まれば権限を剥奪するなど管理方法を予め決めておく
  • 顧客企業との連絡体制を確立する
  • Webサイトのぜい弱性情報を適宜チェックし、必要な対策を実施する

Web制作を依頼する企業には発注責任というものがあるため、顧客企業も依頼するWeb制作会社を真剣に選定しています。
制作物のクオリティや価格、納品までのスピードという観点はもちろんですが、顧客企業の重要な個人情報を預かるという意識を社内で共有し、個人情報の流出・漏えいリスクを無くしていきましょう。

認証取得を目指すPマーク
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