業務のデジタル化が進み、サイバー攻撃の危険性や情報セキュリティの必要性は増す一方です。
例えば、ストレージやMAツールなど、私たちは様々なソフトウェアを業務に利用していますが、ソフトウェアにもサイバー攻撃や不正アクセスにつながる脆弱性が潜んでいます。
この脆弱性に対し、ベンダーが取る対策としてセキュリティパッチの配布があります。
本記事では、セキュリティパッチの必要性から適用方法までを解説します。企業でセキュリティ担当をしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、企業が対応するべきセキュリティ対策が丸わかりのチェックリストを無料で配布しています。ぜひご活用ください。
セキュリティパッチとは
セキュリティパッチとは、ソフトウェアにセキュリティ上の脆弱性が発見された際に利用者に配布される修正プログラムであり、OSやアプリケーションの脆弱性を解消するための追加プログラムです。一般的には、脆弱性が発見されたのちに、アップデートなどの形で、ベンダーがWebサイト上などで配布します。
セキュリティパッチの適用によって、ソフトウェアの脆弱性が解消され、攻撃者による不正アクセスや情報漏えいなどの被害を防ぐことができます。セキュリティパッチは、セキュリティ担当者が常に情報を収集し、迅速に適用することが重要です。
セキュリティパッチの必要性
セキュリティパッチは、現代では欠かせないものです。
OS、アプリケーション等は常にサイバー攻撃の危険にさらされており、攻撃者は脆弱性を探し、狙って攻撃を仕掛けます。セキュリティパッチを適用しないままでは、脆弱性を突いたサイバー攻撃の被害に遭い、マルウェア感染や不正アクセスを許してしまいます。そうならないために、セキュリティパッチの適用は必須と言えます。
セキュリティパッチの適用状態を確認・適用方法
セキュリティパッチの適用状態を確認する方法はいくつかあります。
Windows Update
スタートメニューから「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」の順番でクリックすることで、重要な更新プログラムがあるかどうかが確認できます。
必要な更新プログラムがあれば、それをインストールし、PCを再起動すれば、適用可能です。
もし、Windows Updateを開き、「最新の状態です」と表示されていれば、すべてのセキュリティパッチが適用されています。
スタートボタン→電源マークに黄色い点がついていた場合でも、重要な更新プログラムがあるかどうかは確認可能です。
セキュリティパッチ以外のセキュリティ対策
では、セキュリティパッチ以外のセキュリティ対策として具体的なものは何があるでしょうか。
- アンチウイルスソフトウェア
- ファイアウォール
- 二要素認証 (2FA)
- 暗号化
- 定期的なバックアップ
- セキュリティ教育
それぞれ解説します。
アンチウイルスソフトウェア
コンピュータウイルスや、マルウェアからシステムを保護するためのソフトです。ウイルスバスターやノートンなどが有名です。
ファイアウォール
不正なネットワークトラフィックをブロックし、信頼できるネットワークと信頼できないネットワークを分離します。
現在のOSでは基本的に初期から導入されており、アップデートも定期的に実施されています。
二要素認証 (2FA)
パスワードだけでなく、もう一つの要素(例えば、SMSコード、メール認証など)を必要とする認証方法です。サイトへの登録時や、複数機器でログインする際に使われます。
暗号化
データを解読不能な状態に変換し、権限のない人(暗号鍵を持たない人)がアクセスできないようにします。これは、データの盗難や改ざんを防ぎます。
定期的なバックアップ
災害やシステム障害、サイバー攻撃からデータを保護し、データの損失を防ぐために重要です。
セキュリティ教育
ユーザーがセキュリティリスクを理解し、適切な行動をとることが重要です。これには、フィッシング詐欺への警戒や安全なパスワードの作成方法などが含まれます。
これらは対策の一部であり、具体的な対策は企業によって様々です。全体的に、最新のセキュリティ対策を維持し、定期的にシステムを更新・監査することが重要です。
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まとめ
セキュリティパッチについて解説しました。
セキュリティパッチは、あらゆるサイバー攻撃から情報を守る上で欠かせないものです。常に、アップデートによるセキュリティパッチの適用は怠らないように徹底しましょう。